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1634 読売歌壇・俳壇(79)

 投稿者:兵頭史朗  投稿日:2019年 9月16日(月)15時47分35秒
  敬老の日で祝日、若い頃はよかったなあ、休みが増えて・・・。今はどうだろう、100歳以上が7万人以上になるという。若い人たちへの負担が大きくのしかかる。

今日のよみうり時事川柳にこんな句が、

「本当に 長生きしても いいですか」(横浜市)二宮茂男

≪短歌≫

岡野弘彦選
「もろともに 身を案じつつ 語らひて しみじみと楽し 老いし兄弟」(寒河江市)川島 栄
【評】高齢まで生きた兄弟が、こうして語らい合えるというのは、うらやましい限りです。
どうぞ、ともどもにおすこやかで。

「万緑の 山のふもとに 咲きいでて 雪より白し やまぼうしの花」(鳥取県)岡田昌子

小池光選
「読売歌壇」今朝は載る日と 病院の 手摺にすがりて 朝刊を買ふ(福井市)高橋外茂子
【評】読売歌壇の載る毎週月曜日に、病院内の売店に新聞を買いにいく、というのである。
頭が下がる思いがする。「手摺にすがり」が身に沁みて、情景が見えるようである。

「免許証 返したあとに じわじわと 得体の知れぬ 寂しさおそう」(橋本市)若崎喬子

栗木京子選
「図書館に 夏休みの風 吹きこんで わたしも少し だけ若返る」(旭 市)高橋梨穂子
【評】学生が増える夏休みの図書館。「夏休みの風」は若者の熱気とともに吹いてくる。
「少しだけ若返る」の慎ましさが印象深い。

「点数は 一点なれど 懲りもせず 短歌の会に 出掛け行くかな」(竹田市)佐田俊夫

俵万智選
「蝉時雨、花火大会、甲子園、遠くの音を 聴くだけの夏」(狭山市)えんどうけいこ
【評】上の句、賑やかで華やかな夏の風物詩かと思いきや、明かされる三つの共通点に、はっとさせられる。「聴く」という漢字からは、耳を澄ませ、想像していることが伝わってくる。手ざわりの希薄な夏の寂しさ。

「幸せの 鞠を集めて いくように 摘む八月の 黄のミニトマト」(大田原市)伊藤雅代

≪俳句≫

矢島渚男選
「浜木綿や 元禄津波 水位標」(千葉県)星 美愉
【評】元禄16年(1703)冬の関東大地震と津波は、現・神奈川県から千葉県に甚大な被害を与えている。その津波の水位を記す石碑が九十九里浜に残っている。

「雨に羽 ひろげ干す鵜 哀れかな」(町田市)枝沢聖文

宇多喜代子選
「驚いた 目をして食べる 葡萄かな」(高松市)入田葉子
【評】たしかに葡萄を一粒一粒食べるとき、こんなふうだとおもう。おもしろい観察眼だ。

「新調の 眼鏡秋風 見ゆるなり」(枚方市)加藤 賢
「つゆくさの 花につゆ葉の うらにつゆ」(高松市)島田章平

正木ゆう子選
「ひとりとは 鏡にうつる 男郎花」(岡山市)国定義明
【評】女なら女郎花というところ。しかし女で女郎花ならこの句の味わいは消える。意味を越えて不思議な孤独を感じるのは何故だろう。男性はふだんあまり鏡を見ないからか。

「それぞれに あしたの花芽 秋に入る」(上尾市)村山徳英

小澤實選
「二局目は アニメソングや 盆踊」(村上市)鈴木正芳
【評】最近の盆踊では。民謡とともにこのような曲が流されるのか。京都アニメーションが制作した制作した作品の主題歌かもしれないと思った。

「音もなく ざわめきもなく 遠花火」(上尾市)山田正雄

   枝 折(しおり)歌集・句集等の紹介

行方克己句集「万緑」朔出版         3800円
原雅子著「俳句の射程 秀句遍歴」深夜叢書社 2700円
花山多佳子歌集「鳥影」       KADOKAWA 2600円
尾崎まゆみ著「レダの靴を履いて塚本邦雄の歌と歩く」 1800円


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1633 朝日歌壇・俳壇(78)

 投稿者:兵頭史朗  投稿日:2019年 9月15日(日)11時14分4秒
編集済
  台風15号によるテレビのアンテナ倒壊被害は、積水リフォームさんのお蔭で3日足らずの不通にとどまり、以後電気の有難さをしみじみ感じながら今朝はMGC(東京マラソン選考レース)の放映を楽しんでいます。千葉の方々はまだまだ停電の復旧が遅れるとか、早めの復旧を祈るばかりです。

≪短歌≫
佐佐木幸綱選
「人間の 言葉は必ず 人間に 響くと信じ 教職終えぬ」(観音寺市)篠原俊則
【評】人同士として向かい合う教室、教員として定年を迎えた感慨。

「まつり終わり 豪華な山車も壊されて 秋の風吹く 新圧盆地」(仙台市)沼沢 修

山形市では今日名物の芋煮会が開催されると朝のニュースで。30000人分の鍋の里芋、毎年テレビで見るけど豪快なもんです。少しはなれた新庄市の豪華なまつりも終わったよう、年末の民謡おさらい会で私は大好きな新庄節を唄う予定です。

高野公彦選
「バリンタン 海峡で祖父は 戦死した 遺骨はないので わからないけど」(調布市)横山圭子
【評】この海峡は台湾とフィリピンの間にある。下句が哀しい。

台湾に赴任時代台湾の南端(ガランピ岬)まで一人で行ったことがあります。この先はフィリピンで天気が良ければ陸地が見えると聞きましたが見えなかったようでした。大陸に向かって手を伸ばした蒋介石総統銅像があったと記憶しています。そしてこの海峡はバシー海峡といっていたように思いますが・・・?  後でよく調べてみましょう。
(追記)ネットで調べましたら、南シナ海とフィリピン250kmを結ぶルソン海峡には二つの群島があり北から、バシー海峡、バリンタン海峡、バブヤン海峡の三つがある。

「出来る事を できるだけしよう 父母に子に いつか出来なく なる時が来る」(座間市)岩間真理子
「徹夜した 月見草と起き たばかりの 朝顔に会う 早朝散歩」(稲沢市)山田真人

永田和宏選
「死なないで!学校以外に 生きる場所は 絶対にある 絶対にある」(三田市)相良たま
【評】大切なメッセージ。ここだけしか生きる場所がないと思い込むところから悲劇は始まる。

「長い長い 道一杯を 傘で埋め 本気で進む 香港のデモ」(近江八幡市)寺下吉則
天安門事件のようなことにならないよう祈るばかりです。

馬場あき子選
「尾瀬行けば オコジョ顔出し また隠る ヒトなる怪しき もの見張るらし」(新座市)菊地良治

【評】オコジョはイタチ科の小動物。山間部に棲息し、可憐な表情や動きが愛されている。人間によ
り棲息地が狭められたことを下句に匂わせる。

「いつもより 饒舌な子ら キッチンの 湿度が上がる あす新学期」(アメリカ)アダムス理恵

≪俳句≫

長谷川櫂選
「今朝の秋 ふと物音の 目覚めたる」(蒲郡市)牧原祐三
【評】自分ではなく、物が目覚める音。秋の閑けさよ。

「敬老日 老いても大人 にはなれず」(栃木県壬生町)あらゐひとし
【評】妙な大人になるよりはまし!

大串章選
「水音の 奥より秋の 生まれけり」(姫路市)上原康子
【評】澄み渡った水音に秋を感じている「奥より~生まれけり」が言い得て妙。

「赤紙や 骨の散らばる 天の川」(我孫子市)岡村 英
【評】天の川を見上げながら戦死した人たちを思っている。「赤紙」は軍の召集令状。

高山れおな選
「蟻の列 空を見上げる ことありや」(多摩市)田中久幸
【評】この「や」は反語的な問いかけ。ただ生きるために生きる蟻と、思いを持って空を仰ぐ人間と。

「虫時雨 オーケストラの 仕組みあり」(三浦市)清家 康

稲畑汀子選
「黙秘めて 胡弓哀切 風の盆」(神戸市)岸田 健
【評】哀愁の深い踊り風の盆は九月一日から三日間続く。胡弓の音色、唄声の愁い。黙秘めてとは表現の妙。

「大風雨 去りて一気に 秋の蝉」(伊万里市)田中南嶽

  うたをよむ  「いのち」の自由律  光本恵子(歌人、「未来山脈」代表

うたは喜びであり、生きることそのものだ。「いのち」と言っていい。
美しくなくてもいい。醜いものは醜いまま自由に何でも短歌にする。五七五七七の定型からはみ出してもいいのだ。わたしたちの結社は、普段使っている誰にもわかる易しい言葉で自在に詠んでいる。
平安時代の紀貫之以降、歌は三十一文字の定型に決まってしまったかのようだ。
しかしそれ以前の記紀・万葉の時代からもっと自由に歌は詠まれていた。

明治になると、石川啄木、前田夕暮など多くの人がああでもないこうでもないと、現代語でうたってきた。ところが一九四一年から始まった戦争の下,口語自由律の歌は壊滅寸前に追い込まれた。
(以下2首略)
次のような今の若い女性の作、自然体の歌がいい。
「ねぇねぇ君はどこから来たの?フッと微笑む赤子の寝顔へ」藤森あゆ美

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1632 [文芸」欄(50)

 投稿者:木村明人  投稿日:2019年 9月14日(土)23時44分38秒
編集済
  早いもので… 9月も中旬。中秋の名月はどうやら雲で見えなかったよう・・・。

テレビで改めて 台風の猛威を知らされています。

ほんとは楽しみにしていた夕顔(ホントは夜顔?)も、なかなか夕方見ることができず、
翌朝の水やりのときにしぼんだのを見、昨夜咲いていたことを知る始末。

朝顔もだんだん数を減らし、小さくもなってきました。



 さて、今週の文芸欄・・・

 川柳 栗田忠士選
海ゆかば八月来ると口ずさむ   T中政子

学歴はないが雑学なら負けぬ   M田節子


 短歌 吉田みのる選

 俳句 櫛部天思選
杉の香の籠もる参道夏落葉   K田ヨシヱ

潮の香を運んで来たり宿浴衣  T口治正

    小西昭夫選
つぶやきは南無阿弥陀仏毛虫焼く G藤郷

    丹経子選
古箪笥妣の絞りの藍浴衣     A坂勝子

    木下節子選



続けてこんな感じの花の名前が出ました。
凌霄花  句が 廃屋の空をゆたかに---  新居浜 H本芳子

 検索すると ノウゼンカズラ ところで読みは?
特別書かれていない所をみると、

のうぜんか でしょうか?

なんとなく 読み返していると気になったものも。

さみどりに生まれ斧ふるいぼむしり   宇和島 H田京子

さみどり 斧・・・から 思いましたが、いぼむしり がそれとは・・・。
カマキリの別名とのこと…ところでどうやってがあれこれ・・・
「さすれば」 「かじらせれば」

 この「いぼ」・・・ いぼがみ様 と呼ばれる石碑前の手水鉢の水を
つけるといぼがとれる・・・と謂れのあるところが実家のある集落にありましたが、
なんだか、昔は いぼに悩むことが今よりはずっと多かったのだろうと
思わされました。

 俳句から逸れてしまいました。
 

1631 読売歌壇・俳壇(77)

 投稿者:兵頭史朗  投稿日:2019年 9月10日(火)14時17分28秒
編集済
  台風15号の影響はかなりのものだったよう。千葉茨城の多くの地区のように停電にならなかったのがまだしも恵まれているということなんでしょう。
昨日は新聞の休刊日でしたが、それより配達などできる状態でなかったので変な安堵感が・・・。
というわけで今日、一日遅れの読売歌壇俳壇です。

≪短歌≫

岡野弘彦選
「いちめんに 蕎麦の花さく 丘のかなた 雲たなびけり 南アルプス」(海老名市)山田山人
【評】原作は「一面の蕎麦の花咲く丘の果て雲棚引けり南アルプス」。広くのどかで、心ののびやかになる感じのよい歌です。それにしては、作者の表記は漢字が多く硬すぎます。

「瀬戸内の 白波よする 島々を 抱きて大き 虹空に立つ」(川口市)春山ふみ子

小池光選
「オルガンの 腕一本で 渡り歩いた 剣豪みたいな J・S・バッハ」(横浜市)森 秀人
【評】西欧音楽の万葉集はバッハの作品群だろう。歌の通り、とび切り腕の立つオルガニストとしてもっぱら生計を立てていたらしい。剣豪みたい、というところが新鮮で的確。

「予想外の 荷物とはいえ 二度手間の 配達員に ていねいに詫ぶ」(海老名市)玉川伴雄
「おばあちゃん 元気と孫は それとなく 電話かけ来ぬ 歌載らぬ朝」(長野県)羽毛田栄

栗木京子選
「電動の 自転車買うか 潔く 二足歩行か 廃車と決めて」(柏市)佐藤せつ
【評】自動車の運転をやめることにした。これからは電動の自転車と歩行が移動手段となる。
「二足歩行」という表現が印象的で、人類の原点に返る意気込みがうかがえる。

「古希にして 短歌といふもの 始めたり 歌壇に投稿 しますよろしく」(箕面市)手島愛雄
【評】70歳での短歌との出会い。「短歌といふもの」という手探りの感じにときめきが託されている。こちらこそどうぞよろしく。

「蝉時雨 降る公園の 蛇口にて 小雀交互に 水滴を吸う」(門真市)兵頭克己
門真の兵頭さんまた入選ですね。

俵万智選
「煮込まない カレーをつくる 好きになり すぎないほうが いいと知ってる」(狭山市)えんどうけいこ
【評】第二句までと、それ以下が、比喩的に重なり合う。思いつめていいことなんてない、と心にブレーキをかける切なさ。

「庭に咲く 花の気持ちで 濡れてみる 如雨露で撒いて いるような雨」(平塚市)小林真希子

≪俳句≫

矢島渚男選
「迎えるも 送るも一人 門火焚く」(旭市)神成田佳子
【評】盆に帰ってくる子もなく一人で門火を焚き送り火を焚く。こうした家が多くなっている。淋しいことだが、盆行事を欠かさない習慣が嬉しい。これは先祖を崇める太古からの素朴な民俗行事である。

「月明や 姥捨駅の 投句箱」(久慈市)和城弘志
「青い目の 母娘加わり 盆踊り」(入間市)角貝久雄

宇多喜代子選
「ビルは今 宝石箱よ 大夕焼」(川西市)牧 正子
【評】ビルの窓か、メタリックな壁か。夕焼の中できらきら輝いている。「今」に短い時間の輝きであることがよく出ている。

「酔芙蓉 堰の水音 高まりぬ」(藤沢市)青木敏行
石川さゆりの歌にも出てくるけど酔芙蓉ってどんな花なんだろう。さぞかし美しい、と思う。

正木ゆう子選
「八月の 涙はいつも 涸れている」(高松市)島田章平
【評】八月の悲しみに流す涙は、もう流し尽くして涸れてしまった、と解釈した。自分というより、テレビ等で人を見てそう思ったのか。戦争と原爆を念頭に解釈すべき句だろう。

「墓洗ふ すこしはなれて 墓仕舞」(東京都)伊藤強一
【評】先日中七が、「少し離れて」の句を集めたら面白いと書いたら、たくさん寄せられた。中の一つ。墓仕舞という時事的な要素が効いている。

小澤實選
「私から 私が抜けて 炎天下」(守口市)小杉なんぎん
【評】冷房の効いた部屋から炎天に出ると、こんなクラクラする感じがある。しばらく脱け殻として歩いていく。どうかお気をつけください。

「猫車 くらくら来たり 青田道」(神奈川県)新井たか志

  短歌あれこれ  桜川冴子(歌人)  草の根のフェスタ

二次会というものは不思議に有益だ。一次会とは別の出会いがあり、雑談が実を結ぶ。
「他結社の人とも歌会をしてみたいね」「九州の人をもっと活かそうよ」などと二次会の雑談で語り合い、私は便宜上「短歌フェスタ福岡」で昨年第1回の実行委員長を務めた。
(中間略)
「新人が 居るゆえ起こる 会話だろう けふの居酒屋 いいぞもっとやれ」山下 翔

二十代の山下は昨年出版した第1歌集「温泉」で現代歌人協会賞と現代歌人集会賞をダブル受賞。
次世代を担う若手とベテランを繋げるのも狙いの一つで世代や結社を越えて歌会やシンポジウム、情報発信を行う。
草の根の予算ゼロから始めた短歌フェスタに微かな誇りを持っている。


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1630 台風15号顛末記

 投稿者:兵頭史朗  投稿日:2019年 9月 9日(月)16時43分44秒
  今朝早くから台風の音が強くなり2時3時4時と目覚めて寝付かれない状態となりました。もうすこしよく片付けをしておけばよかったと悔やんでも外に出るわけにもいかず風のやむのを待つだけでした。
ニュースでは横浜地区風速41,8mだと言っていましたが、まさにここの上空を通過していったような感じでした。道路側に置いていた植木鉢2個が落下、庭の孟宗竹1本が倒れ、山桃の大枝折れといった被害のほか屋根上のTVアンテナが倒壊消失(?)しておりTVが映らないことに、幸いパソコンは大丈夫で安心でしたがTVが見られないことには困るので、朝からJ,com,積水ハウスリフォーム、ヨドバシカメラ等に電話して最善策を回答待ちですが、しばらくはTVを見られない日が続きそうです。

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1629 朝日歌壇・俳壇(76)

 投稿者:兵頭史朗  投稿日:2019年 9月 8日(日)11時55分35秒
編集済
  台風15号の関東地方接近が伝えられている。午後からは雨も降り始めるというので家周りをざっと見てもそれほど気にかかるところはない。それよりも2台のTVレコーダに録画されている分がそれぞれ30本ほどづつ溜まっていて次の録画の容量がない状態になっているので少しでも消化しなければと。
DVDへのダビングがうまくできなくなったうえTVの独占もままならずやりくりに苦慮しています。

≪短歌≫

馬場あき子選
「大文字の 送り火詠みて 弟の 戦死嘆きし 湯川秀樹は」(名古屋市)諏訪兼位
【評】ここまで三首が、さまざまな体験を通して不戦への思いを噛みしめている。
  (佐佐木幸綱選者共選)

「タピオカが 流行といふ ニューギニアで 兵らが食ひし 芋とは知らず」(吉野川市)喜島成幸
南方の人たちの主食キヤッサバ芋のことですよね。

佐佐木幸綱選
「経済も 人も小さく なりゆくか 今年流行りの ミニ扇風機」(金沢市)前川久宣
【評】今夏は駅などで小さな扇風機を顔に当てながら電車を待つ若い女性をよく見かけた。

「表現の不自由展」の なりゆきに 自由な国の 不自由を知る (長野県)井上孝行

神奈川県黒岩知事もこれに反対意見を表明され波紋を広げています。
あの少女像まではどうなんだろうという疑問は残りましたね。

高野公彦選
「うんぜんの おやまのうえの きのこぐも 小二の夏の 哀しい記憶」(熊本県)木村和子
【評】雲仙岳の向こうに昇ったきのこ雲。あれが長崎の原爆だったと知った驚き。

「国際化 唱えるならば わが国の 文学ちゃんと 教えてください」(三田市)相良たま
【評】やがて国語教科書から文学の頁が減る。それで国際化は可能か、という異議申し立て。

永田和宏選
「日本では 防犯カメラと 言う物を 監視カメラと 呼ぶ国もある」(神奈川県)務台和男
【評】中国のような監視カメラ大国もあれば、国内でもそれが常設されている場所も。

昨今の事件を見ていると、呼称はどちらでもいいけどカメラは必要な気がしますね。

「自由という 水がなければ 生きられぬ 魚とも見ゆる 香港市民」(小平市)北川泰三

自由とはかくも尊いものかを香港市民は世界に示している。
「われに自由をを与えよ、しからば死を!」と叫んだアメリカ独立戦争時のパトリック・ヘンリーと同じ気持ちですね。

≪俳句≫

稲畑汀子選
「知らぬ間に 過ぎし一雨や 窓の秋」(富津市)三枝かずお
【評】窓を開けると涼しい秋の気配がある。辺りが濡れて一雨あったと知った。季節の推移が描けた。
「自転車の 先へ先へと 赤とんぼ」(米子市)中村襄介

長谷川櫂選
「昼寝して 寝たる時間を 惜しみけり」(鹿児島市)青野迦葉
【評】昼寝のなごりを惜しんでいるのだ。損をしたというのではない。

「なぜに咲く 咲いて寂しき 花茗荷」(彦根市)阿知波裕子
歌謡曲で聞いたようなフレーズ。踏まえ先が今思いつかないけど・・・。

大串章選
「牧水忌 地酒に酔ひて 旅の宿」(東京都)長谷川 瞳
【評】若山牧水の代表作「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり」を思い出す。
「戦中の 標語脳裏に 敗戦忌」(幸手市)藤井順子
【評】「欲しがりません勝つまでは」など今も脳裏から消えない。

高山れおな選
「葉の裏や 双子のやうに 蝉の殻」(市川市)鈴木桂子
【評】「蝉の殻が並んでいたら、なるほど「双子のやう」だろう。

「色変へぬ 松や洩れくる カンタータ」(ドイツ)ハルツオーク洋子

  うたをよむ    平和な海を守る     大久保白村(俳人)

「人知れず 尖閣守り 去年今年」(佐藤雄二)
「波濤を越えて」(文芸春秋)は七月に上梓された。句集ではないが、俳句に親しむ著者はその中で一句だけ、この句を披露している。著者は海上保安庁長官を最後に約四十年に及ぶ海上保安庁勤務を退かれた。海上保安大学校卒業生としては初めての長官であった。
最近もホルムズ海峡など微妙なイラン情勢を踏まえ、

「激雷や ペルシャ湾の 高き波」
と詠まれている。

長官時代、平成の天皇皇后両陛下のペリリュー島慰霊に随行。巡視艇の若い職員が日本から桜の花びらを持参して英霊にささげた時には、

「鎮魂の ペリリュー島に 散らす花」
と詠まれている。
北朝鮮関係では

「数へ日の 三面記事に 北の船」
など現場の関連する作品が多い。

(中間略)
平成の時代とは単純に平和に推移していたわけではないことが分かる。
「人知れず」に現場で平和を守る努力をしている人々がいたのである。
日本は海洋大国で領海が広い。平和で美しく安全な海を維持するために、海上保安官は二十四時間三百六十五日、勤務を続けているのである。
そこの長官が俳句を趣味としていたことは、それこそ「人知れず」のようである。





       

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1628「文芸」欄(49)

 投稿者:木村明人  投稿日:2019年 9月 7日(土)21時19分39秒
編集済
  なんだか久しぶりのような気がするのはなぜでしょう?
いろいろあった一週間ということでしょうか?
天気も今日一日でもかっと日が照ったかと思えば、
どんより曇り、少しぱらついたり・・・・。
なんだか ここしばらく不安定な天気が続きました。
明日は中学校 運動会。穏やかな一日でありますように・・・。

 短歌 吉田みのる選
将来の夢は警察官と言うまだあどけない曾孫六歳   S水恵子

 川柳 栗田忠士選

 俳句 木下節子選

    櫛部天思選
夏雲や伊予の船乗る土佐の人  I田正朗

潮騒の遠くにありて青簾    T口治正

    小西昭夫選
合歓の花眠そうな葉の中に咲く H本しほみ

ひかえめに最後に咲いたばらを描く M下陽子

    丹経子選
里山を奥へ奥へと合歓の花     K脇和代


全体からなにかないかと探してみます。

 広島の原爆の日の惨烈をカンナの朱色は思い出させり  伊予 N藤栄

実は、真っ赤なカンナには小さな思い出が。
花が咲いてこの時期だったか? と思い出しました。

 娘んとこ送ってやろかと思うて  と携帯電話で撮影なさってました。
縁の煉瓦はかつてはまあるい大きな煙突に使っていたもの・・・。

 あとで、写真添付しようと思います。

 木斛  久しぶりにやって モッコク とのこと



 

1627 読売歌壇・俳壇(75)

 投稿者:兵頭史朗  投稿日:2019年 9月 2日(月)14時44分55秒
編集済
  一昨日剪定した小枝類のゴミ出しに行ったついでに町内会掲示板を見ると、もう10月のハローウィンなどの掲示も・・・。夾竹桃も百日紅ももう峠を過ぎたような感じ・・・。

≪短歌≫

岡野弘彦選
「蛍火を わがたましひと 思ふまで さびしくひかる 宇陀の山里」(奈良県)増田福三
【評】原作は「蛍の灯わがたましひと思ふほど虚しくひかる宇陀の山里」。ほとんど原作の通りです。宇陀は私の伊勢の山村の郷里に近く、思い出してもなつかしい所です。

「身に浴びし 水はたちまち 汗となり 若者はしる 夏の祭日」(所沢市)黒川秋夫

小池光選
「タガログ語の 若者二人に 助けられ 桃の収穫 今まっさかり」(山梨市)田村由利子
【評】働く人がだんだん少なくなり、外国人に頼らざるをえない。その労働力、とても助かる。
タガログ語はフィリピンの言葉。一生懸命桃の収穫に励んでくれる。ありがとう。

郷里愛媛の山々も間もなくオレンジ色に染まってくることだろう。人手不足をボランティアの方々に頼っている話は毎年聞くけど、ひょっとするともう蜜柑畑はベトナム語、マレー語あたりが飛び交っているなんて・・・。

「好きな人 もらって下さい 仔猫の絵 門にかかげて 少女は待てり」(高知県)浜鍋静子

栗木京子選
「夏休み 東京タワーの頂上で 孫が見る令和 我が見る昭和」(町田市)永井悦子
【評】東京タワーから眺める街並。孫が見ているのは現在の東京だが、作者はそこにいつしか昭和の日々を重ねている。初めてタワーに行った日の記憶なのかもしれない。

「それぞれが 自分にかえる お昼時 ビルの谷間の 清水谷公園」(横浜市)武中光子
「段取りの 悪さ嘆くな 何回も 身体動けば 運動になる」(さいたま市)今井正博

俵万智選
「齷齪と いう字はなんだか ASEKUSAI 人が八人 閉じ込められて」(大和郡山市)四方 護
【評】漢字からインスピレーションを受けた歌は数多くあるが、これは出色の一首ではないだろうか。あくせくをローマ字に分解して、アナグラムのようにしたところが工夫だ。
こういう言葉の連想遊びはよく考えてるし面白いと思いますね。

「にんげんが これだけいたら 争うが みんな笑顔の ひまわり畑」(上尾市)関根裕治

≪俳句≫

矢島渚男選
「潮風の 旨味や鯵の 一夜干し」(横浜市)早川信之
【評】海近くの夏の宿では、一夜干しの鯵が朝飯の定番である。新鮮な潮の香りとともに味わう。
「長すぎる 鰭に縺れる 金魚かな」(東大阪市)梶田高清

宇多喜代子選
「早朝の 真実青き 青田かな」(嘉麻市)松井春光
【評】まだあたりの露が消えない時間、青田の青はまことにみずみずしい。混じり物のない青。中七が早朝の涼気と青田の青をよく表している。

「昭和から つづくつきあい 冷奴」(小美玉市)戸塚さとし

正木ゆう子選
「ふるさとの 十五は大人 祭笛」(堺市)重親利行
【評】この少年には昔の作者の姿も重なっているだろう。土に根ざした生活では十五は立派な働き手。自然は、子供を早く大人にしてくれる。

「土堅き ところを選び 蝉の穴」(東京都)望月清彦

小澤實選
「採血の 易き血管 アロハシャツ」(枚方市)加藤 賢
【評】アロハシャツを着て、検査に来ている。採血してもらったが、簡単にできた。海や山ではない、街のアロハ、それでも開放感はある。

「兄達の 四倍生きて 敗戦忌」(八王子市)徳永松雄


 短歌あれこれ  桜川冴子(歌人)  歌の町、大宰府

今、大宰府が熱い。梅花の宴を基に新元号が発表され、大友旅人邸があったと伝えられる坂本八幡宮を訪れる人が後を絶たず、梅花の宴のジオラマもある大宰府展示館の入場者数は十万人を突破したと聞く。

「ゴールデンレイン 花降る日々を 夫に従き 一社買収の 交渉もせり」隈 智恵子

国際的な企業人として働いてきた隈は社会貢献にも惜しみなく力を注ぐ人である。
その隈ほかの発案によって筑紫歌壇賞が創設された。
旅人や憶良が六十歳を過ぎてこの地で和歌の文化を花さかせたことのちなみ、全国の六十歳以上の最も優れた第一歌集を表彰する。
十六回目の今年は9月23日に大宰府館で贈賞式とシンポジウム等の関連行事を行う。
年齢を重ねて詠んだ歌の重さ、豊かさ。ユーモアの混じる軽みや妙味もある。
万葉集ゆかりの地は今も歌の町である。

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1626 朝日歌壇・俳壇(74)

 投稿者:兵頭史朗  投稿日:2019年 9月 1日(日)11時13分55秒
編集済
  9月1日、96年前の関東大震災にちなんだ「防災の日」、各種行事が予定されている。
以前から声高く伝えらっれている「南海トラフ」のこともあり、他人事でない対応が求められています。

≪短歌≫

永田和宏選
「もう忘れ去られたころから」ひっそりと森友問題捜査を終える(観音寺市)篠原俊則
【評】忘れることは間接的な加担。更に森友改竄の中核と財務省が認定した理財局元総務課長が捜査終了とともに駐英公使となって唖然。

「ボーと生きてんじゃねーよ」と「たらたらしてんじゃねーよ」といまは (東京都)大村森美
【評】チコちゃんと渋野日向子で有名に。

馬場あき子選
「命日が八月の墓並びおり爆心地より離れて十里」(西海市)前田一揆
【評】八月は戦争、そして敗戦の苦難の日を思う人の歌が多い。この歌は被爆者の墓が並ぶつらい光景。
「台風の 荒るる最中に 新盆の 経を読むため 檀家に向かう」(三原市)岡田独甫

佐佐木幸綱選
「ミシュランが 西の街にも やってきて 見知らぬ人と 食べるヤキトリ」(諫早市)藤山増昭
【評】掲載された焼き鳥屋には新しい客が。

「兵隊に 移民雇えば いいじゃんと 戦争知らぬ 子の気軽さよ」(フランス)松浦のぶこ

高野公彦選
「原産は ともにアフリカ 時を超え 西瓜は夏の 人を癒すも」(福山市)武  暁
【評】人類の祖先はアフリカに生まれ、また西瓜もアフリカ原産。時を超えてその二つが日本で出会う不思議な縁。
アフリカ開発会議(TICAD)が先月30日まで3日間パシフィコ横浜でありましたが安倍首相は42か国の首脳たちと会談をこなし皇居では天皇陛下の晩餐会も催されました。もちろんデザートにはアフリカ渡来の西瓜もね!

「隣国は 近くて遠し 真白なる 槿ぞ哀し はないちもんめ」(福島市)美原凍子
【評】最近の日韓関係の悪化を憂える。槿は韓国の国花。
毎日の反日報道には泣かされますね。どうすればご納得していただけるのか。さらなる努力
が必要ということでしょうか?

≪俳句≫

高山れおな選
「空蝉を 数珠繋ぎする子や 原爆忌」(松本市)浅田 護
【評】この句の象徴性に、金子兜太の「いきもの感覚」の語を思い出す。それは悲劇的な感覚でもあるのだろう。

「繋ぐべき 兜太の水脈や 天の川」(高山市)川上初枝

稲畑汀子選
「寝返れば 変はる波音 籠枕」(洲本市)高田韮路
【評】海辺の部屋で眠りの誘われてゆく作者。籠枕が波音の変化を伝えている。

「残りたる 手花火点けて ひとりの夜」(高松市)白根純子
【評】ひとしきり花火を楽しんだ後の一人となった淋しさ。

長谷川櫂選
「蜩と いう詠嘆を 聴きゐたり」(みよし市)稲垣 長)
【評】何を讃えているのか。至上の音楽。

「墨の香の 一句のせたり 秋団扇」(東京都)片岡マサ
【評】原句は「墨の香や」。切るだけが俳句ではない。

大串章選
「一族の 小さき孫も 墓洗ふ」(東京都)長谷川瞳
【評】こうして一族の墓は受け継がれてゆく。「小さき孫」がたのもしい。

「幽霊が 幕引きに出る 村芝居」(松山市)岡本久夫

  うたをよむ   研究室の中のうた   永田 紅(歌人、京都大学特任助教)

日々の生活の中で、折に触れ意識にのぼる歌が何首かあるが、大学の研究室で顕微鏡をのぞいて細胞を観察するとき、私はいつもこの一首を思い出す。

「屈まりて 脳の切片を 染めながら 通草のはなを おもふなりけり」 斎藤茂吉

大正元年、医学研究者としての三十歳の茂吉が、脳の組織切片を染めている。
   (中間略)
私も顕微鏡観察をしながら細胞の中にある小器官がカラスウリの白いレース状の花のように見えて感激することがあるが、そんな見方が出来るのは茂吉のこの一首を知っているからだろう。
これは次の歌と「研究室二首」としてセットになっている。

「をさな児の 遊びにも似し 我がけふも 夕かたまけて ひもじかりけり」

 子どもが遊びに夢中になるように、純粋に研究に没頭していると、今日も夕方に。「ひもじかりけり」が直接的で可笑しい。私も夕方になると、「ひもじかりけり」と呟いて、チョコレートなどをつまむ。


      

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1625「文芸」欄(48)

 投稿者:木村明人  投稿日:2019年 8月31日(土)19時16分57秒
  八月末尾が31日で しかも土曜日。なんだかこれ以上の区切りはないなぁ と思う日です。
今日も 結局は雨。 ほんとになんだか 梅雨のような天気がしばらく続いています。
九州北部の冠水地域のことを思いながら、あれやこれやの一日です。

 川柳 栗田忠士選
マンネリに塩を加えて引き締める   O田加代

 短歌 吉田みのる選
久しぶりに友と歌いしカラオケは懐かしのメロディの競演となる  A水トモヱ

食欲の無き飼い猫を病院へ肝臓悪しと医者に告げらる       T村輝子

 俳句 丹経子選
谷風の花合歓の香を運び来し   S原勝一

    木下節子選
軒燕に遠慮しつつの出入りかな  S原勝一

口真似す夏の鶯昨日今日     I森房子

夏の海沖に等しく漁船の灯    T口治正

    小西昭夫選
空色のダンベル上へ雲の峰    M下陽子

夏蝶のゆっくりとした鼓動聞く  T口治正

緑陰を猫と分けあう午後三時   K田邦夫


  ここでいったん揚げときます。
 

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